関西脱炭素フォーラム2025 【開催報告】
2025年12月31日
2025年11月7日(金)、関西広域連合主催「関西脱炭素フォーラム2025」を企画・運営として開催しました。
本フォーラムは、令和3年に関西広域連合が行った「関西脱炭素社会実現宣言」に基づき、関西全体で事業者、団体、住民および行政が脱炭素社会の実現に向けて主体的に行動する機運を醸成することを目的に、2022年から毎年開催されています。
開催概要
【日 時】2025年11月7日(金)13時30分~17時30分 ※13時00分開場/ブース展示開始
【場 所】マイドームおおさか 1階 展示ホールA(大阪府大阪市中央区本町橋2-5)
【参加費】無料
【参加者】308名(出展者112名、講演者・参加者159名、当日参加20名、連合関係者17名)
【展 示】37ブース
【主 催】関西広域連合広域環境保全局
【後 援】経済産業省近畿経済産業局、環境省近畿地方環境事務所、公益社団法人関西経済連合会
*チラシはこちら → https://econetkinki.org/wp-content/uploads/2026/08/154d9d9ed4fb341f20949478cdb3c3a8.pdf
開催内容

挨拶
関西広域連合長(滋賀県知事)三日月 大造 氏
10月13日まで開催されたEXPO 2025 大阪・関西万博における命や未来への決意をレガシーとして継承する動きのほか、「関西脱炭素フォーラム2025」の趣旨として、気候変動に伴う自然災害の激甚化といった地球規模の課題に対し、一人ひとりが自分事として向き合い、技術革新を活かしながら暮らしや社会を変えていくことを参加者と共有し、共に取り組んでいくことが語られた。また、本フォーラムでの議論や出展内容の共有を通じて、参加者と共に未来へ歩みを進める機運を高めていくことが説明された。

基調講演1
「GXをめぐる国・関西の動向と企業向け支援策等について」
経済産業省近畿経済産業局 資源エネルギー環境部
カーボンニュートラル推進室長 織田 貴士 氏
2050年カーボンニュートラル(CN)と経済成長の両立を目指すGXの取組により、コスト削減や資金調達、人材獲得等、企業にとって多面的な効果が期待できることが示された。また、近畿経済産業局による「中堅・中小企業の面的GX支援プロジェクト」や「水素利活用促進プロジェクト」の具体事例が紹介されるとともに、CN推進を支援する各種施策や支援ツールの活用方法について説明がなされた。

基調講演2
「大阪・関西万博における脱炭素の取組事例紹介と取組成果」
公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
持続可能性局長 永見 靖 氏
EXPO 2025 大阪・関西万博において、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2050年を見据えた脱炭素社会・循環型社会・自然共生社会の実現に向けた運営方針および温室効果ガス(GHG)排出削減目標が示された。また、脱炭素社会の取組として、ペロブスカイト太陽電池やメタネーション等の技術活用、循環型社会の取組として、マイボトル利用促進や大屋根リングのリユース、「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」の事例が紹介されるとともに、行動変容を促す「EXPOグリーンチャレンジ」等について説明がなされた。

取組事例紹介1
「関西電力における2050年のゼロカーボン社会実現に向けた取組」
関西電力株式会社 理事 ソリューション本部
副本部長(開発部門統括) 児玉 智 氏
2050年の排出ゼロ実現を目指す「ゼロカーボンビジョン2050」と、将来のゼロカーボン社会に向けた事業運営方針と段階的な温室効果ガス削減目標が示された。サプライサイドでは、姫路第二発電所における水素混焼発電の実証や電力供給の見える化といった、脱炭素化に向けた技術的取組が紹介された。また、デマンドサイドでは、走行中給電EVバスや空飛ぶクルマ等の次世代モビリティの実証に加え、日本初のグリーン普通預金「CQ BANK」といった、生活者の意識や行動変容を促す先進的な事例についても説明がなされた。

取組事例紹介2
「循環型社会に貢献する山陽製紙の脱炭素経営」
山陽製紙株式会社
営業本部長 梶野 嘉毅 氏
企画開発部CSR室マネジャー 武田 知子 氏
「循環型社会への貢献」をテーマに、2050年カーボンニュートラル実現に向けた運営方針およびSBT認定に基づく温室効果ガス(GHG)排出削減目標が示された。また、脱炭素社会に向けた取組として、再生可能エネルギーの導入や排出量の見える化技術の活用について紹介がなされた。あわせて、循環型社会の実現に向けた取組として、古紙アップサイクルサービス「PELP!」やオーダーメイド再生紙の事例が示されるとともに、環境貢献を可視化し行動変容を促す「KAMITORE(カミトレ)」についても説明がなされた。
展示ブース出展者一覧(50音順)
| 企業・団体名 | 事業・活動内容および出展内容の紹介文(200字以内) |
| あいおいニッセイ同和損害保険 株式会社 | 弊社はテレマティクス自動車保険の提供を通じて、取得した走行データで運転傾向を可視化し、安全運転の促進によりCO2の排出量を削減します。さらに蓄積した走行データから地域の危険箇所を反映した交通安全マップを作成し、カーボンニュートラルな社会、交通事故のない安全・安心な町づくりの実現を目指しています。 |
| e-dash 株式会社 | CO2排出量の可視化・削減 / 各種開示対応に向けたコンサルティング / サプライチェーンのESGデータ収集・分析・実行支援 / 製品単位のカーボンフットプリントの算定・分析支援 / 関西圏における自治体域内中小企業に対する排出量可視化支援事業の紹介(事例:奈良県「まほろばゼロカーボンチャレンジ ~CO2見える化~」) / 脱炭素セミナー・勉強会の実施(事例:山形県「やまがたGX経営塾」) |
| 一般社団法人 エコビジネス推進協会 | 2015年に国連でSDGsが採択と共に協会を設立し、より良い地球環境、安全な社会、安定した経済を未来の子供たちに繋ぎたいという理念で活動を展開して来ました。SDGsの採択序文にある「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための『2030アジェンダ』」を具現化するには、企業の意識改革が必要です。当協会では、SDGsとESGの考え方をキーワードに環境活動と経営の両立を図る仕組みづくりを支援しています。 |
| 株式会社 エコリカ | エコリカは、使用済みインクカートリッジの回収・再利用を中心に、資源循環とCO₂削減に貢献するリサイクル事業を展開しています。高演色LED照明や環境配慮型製品の開発にも取り組み、持続可能な社会の実現を目指しています。 |
| おおさかATCグリーンエコプラザ | おおさかATCグリーンエコプラザは、脱炭素社会の実現に向けた日本最大級の環境ビジネス常設展示場です。120社以上の企業や団体が、環境問題やSDGsの課題解決に取り組む技術や製品を展示。セミナーやイベントも開催し、環境意識の向上とイノベーションを促進することで、持続可能な社会づくりに貢献しています。 |
| 大阪ガス 株式会社 | 生成AIを活用してカーボンクレジットの品質を評価するWebサービス「GreenChecker」のご紹介をさせていただきます。「GreenChecker」はカーボンクレジットの品質を評価するために特別に設計されたサービスです。生成AIを用いて複数の基準とカーボンクレジット創出プロジェクトの計画書との整合性を評価します。これにより、プロジェクトの点数や他のプロジェクトに対する順位を迅速に確認できます。 |
| 大阪市・神戸市・尼崎市 | 阪神3都市でPR! 大阪市・神戸市・尼崎市の脱炭素先行地域の取組をパネル等で紹介します。 |
| オプテックス 株式会社 | 防災や安全対策など、給電できない設置環境でも暗がりの不安を安心感に変えるソーラー照明。 https://www.optex.co.jp/products/motion-sensor-light/solar/ |
| 一般財団法人 カケンテストセンター | SuMPO認定LCAエキスパートが多数在籍しており、製品やサービスの環境負荷を定量的に把握するLCA(ライフサイクルアセスメント)算定を包括的にサポートします。LCA算定の支援や社内体制構築支援、LCA算定ソフトウェアMiLCAの販売及び実務研修、SuMPO EPD取得に関する支援、LCA算定ツールの開発支援まで専門スタッフがワンストップで対応。企業の環境情報開示に向けた取り組みを支援いたします。 |
| カサイコンクリート 株式会社 | 脱炭素社会に貢献できる配合製品の供給と、防草機能をプラスした製品を提供する事で社会に貢献しています。 |
| 株式会社 川島織物セルコン | 2003年に業界では、初めて使用済みタイルカーペットを再利用するシステム『e-RECYCLED』を構築しました。現場で出る廃材を捨てるのではなく、再び資源に変えて、タイルカーペットやビニル床タイルにリサイクルする取組を20年以上継続しています。こうした活動を基に、気候変動の大きな要因となっている温室効果ガス(CO2等)の排出量を第3者機関にて登録公開し、環境負荷低減対策を掲げ、排出量の削減に取り組んでいます。 |
| 一般社団法人 環境エネルギー事業協会 | サプライチェーンのGHG削減の取り組みが拡がり、取引先からGHG排出量の情報開示を要求される機会が増加しています。情報開示する際に、第三者検証を受けたGHG排出量データは信頼性が高いと評価され、エンゲージメントの強化に繋がります。 短納期で安価なGHG検証サービスをご紹介しています。 |
| 環境省 近畿地方環境事務所 | 環境省の施策の紹介。 |
| 関西広域連合 エネルギー検討会 | 将来における関西圏の水素サプライチェーン構想の実現に向けた『関西水素サプライチェーン構想実現プラットフォーム』における取組内容の紹介。 |
| 関西広域連合 広域環境保全局 | 各参加自治体による脱炭素に関する取組紹介。 |
| 関西広域連合 広域産業振興局 | 2025年大阪・関西万博は、関西経済の新たなる飛躍のための絶好の機会です。この機を逃すことなく戦略的に産業政策を進め、イノベーションが生まれる関西をめざします。本ブースでは、空飛ぶクルマのVR体験を実施します。 |
| 関西電力 株式会社 | 持続可能な社会の実現に向け『ゼロカーボンエネルギーのリーディングカンパニー』として、安全確保を前提に安定供給を果たすべくエネルギー自給率向上に努めるとともに、地球温暖化を防止するため発電事業をはじめとする事業活動に伴うCO2排出を2050年までに全体としてゼロといたします。さらに、お客さまや社会のゼロカーボン化に向けて関西電力グループのリソースを結集して取り組みます。 |
| 株式会社 がんさん | 捨てられる予定のアルミ缶から工作(車・昆虫)をして頂きます。廃棄予定よりリサイクルするCO2排出量などを含めたものを展示。また日本を支えてきた「ものづくり」の楽しさ・大切さも発信します。 |
| 株式会社 クスベ産業 | 「自然を支える土木プロジェクト~防災・減災をめざして~」として放置林問題を提起、また脱炭素社会の実現のため、公共土木工事において木材利用工法を提案・施工している。また、広葉樹の根を長く強く育てた直根苗(ちょっこんなえ)を紹介。急斜面や裸地に直根苗を深く植えることで山を強くし自然再興、森林本来の多面的機能を発揮させ防災・減災に生かす取り組みを進める。当日は動画などで活動を紹介します。 |
| 株式会社 クワタ | 建築物の窓断熱化による、カーボンニュートラル削減への社会貢献を事業の軸としています。 窓断熱商品の展示と、サンプルによる簡易デモを行います。 |
| ケィ・マック 株式会社 | 令和6年度 大阪府エネルギー産業抄出支援事業補助金にて開発した、 水素燃料電池搭載・非常用小型電源システム 及びEVバッテリーリユースのご紹介と 地方自治体・小規模地域におけるクリーンエネルギーを活用した災害対策のご提案。 |
| 経済産業省 近畿経済産業局 | CN/GXに関連する施策や先進的な企業の取組事例の紹介および水素利活用促進プロジェクトの紹介。 |
| 寿精版印刷 株式会社 | 『日本の伝統文化『和紙』の循環型プロジェクト ~地域での自立発展に向けて~ 』和紙既存原材料枯渇への対応として、食品残渣を活用した良質な混抄和紙の開発や、地域内の廃棄材料から、産学連携で良質なパルプを抽出し、新たな和紙を開発。日本酒の醸造工程で出る米糠を用いた混抄和紙や、地元特産の大麦において、収穫後に残る麦わらをパルプ化してできた大麦混抄和紙に当社印刷加工技術を併せて、日本酒ラベルの形で展開。 |
| 株式会社 コバヤシ | バイオマス素材を配合した減プラ製品の紹介。未利用品のアップサイクルの紹介。 |
| 山陽製紙 株式会社 | 循環型社会への貢献を理念に掲げている製紙会社です。オフィス古紙のアップサイクルサービス「PELP!(ペルプ)」や廃棄物を古紙に抄き込んでアップサイクルするオーダーメイド再生紙などの事業のほか、中小企業版SBT認証取得、主要紙製品のCFP算定などに取り組んでいます。 |
| 株式会社 ゼロプラス | ゼロプラスは、脱炭素経営を支援する各種サービスを提供しています。CO2排出量を見える化する「ゼロモニ」、科学的根拠に基づく削減目標設定を支援する中小企業版SBT申請支援、製品ごとの排出量を算定するCFP算定、実行まで寄り添う脱炭素伴走支援を通じて、持続可能な成長をサポートします。 |
| 株式会社 ソマノベース | ソマノベースは、「土砂災害による人的被害をゼロにする」をミッションに、 林業界と他業界をつなぐプロダクト・サービス・事業をプロデュースする企業です。 当ブースでは、オフィスで育てた苗木がそのまま山に植林される、参加体験型の森林保全プロダクト「戻り苗」の展示をはじめ、企業様との取り組み事例もご紹介いたします。 森林との新しい関わり方を、ぜひ体感しにお越しください。 |
| 匠堂 合同会社 | 断熱性の等級7の家を特許工法でコストを下げて建てることができ、ゼロエネルギー住宅の普及を目指しています。また、 EV普及のためには.充電設備の拡充が必要であるが.普及のためのEV充電器工事の工期短縮の特許工法を開発し、普及に努めています。 1.住宅における、コストを削減しながら、天井断熱400ミリを実現する。特許工法の紹介。 2. ev充電器普及のための低コストな設置方法の紹介。 |
| TMT UNI COACHING | 竹炭、木材の燃え残りの消炭を花の形に成型すりやインテリア利用、星型炭などで魅せる燃料としたアップサイクルや、成型体験やリサイクル炭を用いたゲームにより、SDGs・炭文化・防災を兼ねたeSTEAM教育を行っています。 |
| 株式会社 ディエスジャパン | CO2見える化ツール「ファストカーボン」で脱炭素経営を始めませんか?複雑な排出量算定も会計データから一括で算定し、CO2削減の取り組みを強力に支援します。本展示ではツールのデモに加え、脱炭素経営に関するご相談、課題に合わせた脱炭素ソリューションをご紹介。さらに、専門家による個別相談会も実施しています。 |
| 一般財団法人 電気安全環境研究所 | ペロブスカイト太陽電池やリチウムイオン蓄電池など、脱炭素社会の実現に重要な技術やサービスの普及に向けた課題への取り組み紹介。 |
| 東邦電気産業 株式会社 | ZEBプランナーの認定を受けて、省エネ設備(例:高効率空調、LED照明)や再エネシステムの施工を行っている。 社内の活動としては、気候変動対策委員会を設置し、GHG排出量の見える化とサプライチェーンを巻き込んだ削減活動を展開している。2024年度の実績としては、太陽光発電自家消費と非化石証書の購入により再エネ100%を達成した。 |
| 株式会社 那賀ウッド | 私たちは四国・徳島県の那賀町(なかちょう)という森林率95%の森の町にて地域をモリモリ盛り上げたいと思う地域の事業者が集まり、「脱炭素の町・那賀町」を目指しています! 脱炭素に取り組む「モリモリNAKA」プロジェクトの取組みや商品・サービスを是非ご覧ください! |
| 株式会社 ナンバースリー | 当社は美容室で使用される頭髪化粧品を製造しているメーカーですが、美容室で最も使用頻度の高いヘアカラーの容器に関して、温室効果ガスを吸収したプラスチックからキャップを作ったり、また使用後のアルミチューブを出来るだけ回収してリサイクル活用することにより脱炭素活動に取り組んでいます。 |
| 日産自動車 株式会社 | 電気自動車の普及を通じて、社会課題の解決を目指す当社の取り組みを紹介します。 |
| マザーレイクゴールズ(MLGs)推進委員会 | 琵琶湖版のSDGsとして、2030年の環境と経済・社会活動をつなぐ健全な循環の構築に向け、琵琶湖を切り口として独自に13のゴールを設定しています。 2024年12月、湖沼と関連する生態系を持続可能な形で保全再生するため、「世界湖沼の日(8月27日)」が制定されました。制定を契機とし、湖沼の重要性を訴え、保全再生の動きを加速化させていきます。 |
| 八尾トーヨー住器 株式会社 | SDGsの訴求活動及びZEHのPR、「21℃の家」のお試し体感・宿泊体験をご案内。 |
| ヤンマーエネルギーシステム 株式会社 | 発電出力35kWの水素燃料電池発電システム「HP35FA1Z」は、運転時に二酸化炭素や窒素酸化物を排出しないため、クリーンな電力供給が可能です。運転に必要な機器を内蔵のコンパクト設計により導入時の工事を簡素化、同出力帯最小クラスの設置面積を実現しました。電力需要や水素利用可能量などに合わせた出力制御や複数台運転で、脱炭素目標に合わせた運用が可能です。 |
「KANSAI脱炭素months」 ~関西の脱炭素イベント情報発信~
2025年11月〜12月にかけて、関西圏で開催される脱炭素関連イベントに向けて、「KANSAI 脱炭素 months」特設サイトが開設されました。
本取組にあたっては、関西圏内で開催予定の脱炭素イベントの情報を収集し、主催者の皆様へサイト掲載のご案内も実施しました。
特設サイトでは、特設ビジュアルの公開や11月~12月に開催されるイベント情報のほか、スムーズに情報にアクセスできるようになっています。
▼KANSAI脱炭素monthsキービジュアル

🔗 特設サイトはこちら
https://kansai-datsutanso-months.studio.site/
出展ブースでの交流の様子








